奥多摩の地味スポットを巡る、ちょっと大人の旅

走行距離15㎞ 走行時間30分 所要時間4時間

奥多摩で唯一、いや、東京で唯一?もしかしたら日本唯一かも知れない(未確認)。とすると世界唯一?いきなり何の話かと思われるかも知れませんが、そんなお店が奥多摩にあるのです。

だしまき卵専門店。

繰り返しますよ?だしまき卵、専門店。そんなの聞いたことありますか?今回は、古里エリアにある、だしまき卵の定食だけを出してる店「卵道-ランウェイ-」を目指すちょっとシブめの観光ルートを提案したいと思います。

第一の渋スポット 数馬の切通し

 

切通しの上(写真右の岩の上)には小さなお社があり、近づくとかなりのパワーを感じました。

いきなり正体不明のスポットですよね。切通しというのは、山や丘などを切り開いて道を通してある場所のことです。誤解を恐れずに言えば、天井のないトンネルのことです。その昔、氷川と白丸の間の道は尾根に阻まれていました。元禄の頃に難所を避けるために岩盤を掘削し、人馬の行き来を容易にしたのが、この切通しです。

数馬の切通しへは、E2ringを青梅方向へ出発します。二つ目のトンネルとなる白丸トンネルに入らずに、右側にある旧道に入ってください。旧道には手掘りのトンネルがあり、それを抜けると左手に数馬の切通しへつながる階段があります。階段の先は滑りやすいので注意!つづら折れを登っていくと急に道っぽい平坦地に出るので、そこを左に向かえば間もなく数馬の切通しです。

ちなみに、数馬の切通しができたのが1700年頃(江戸元禄)。手掘りの数馬隧道は1923年(大正12年)、青梅街道の白丸トンネルは1973年(昭和48年)に作られました。3世代に渡る、奥多摩と東部方面の交通の要所を一度に見られる、大人のための浪漫あふれるスポットになっております。正に感涙物であります。

数馬隧道は切通しに対する新道にして青梅街道の旧道。手掘りの壁面(奥多摩湖方面のトンネルより荒々しい)を是非見てほしいです。

第二の渋スポット 白丸ダム・魚道

白丸ダムは小さいけれどカッコいい。抜群の位置に展望台がある点も素敵極まれり。豪雨の翌日にはダイナミックな放流が見られることもあります。

ハイ、またしても正体不明の謎スポットです。ダムは分かるけど、魚道って何?と思ってませんか?思ってますよね?魚道というのは、魚の通り道のことです。ダムというものは河川をせき止めて作られていますので、そのまんまだとお魚さん達が遡上できなくなってしまいます。そこで、ここ白丸ダムでは、地下深くにお魚さん専用の秘密のショートカットが作られているのです。

見学施設がダムに併設されており、地下にある白丸魚道を見ることができます。渋い大人にはもちろん魚道を楽しんでいただきたいところです。しかし、この場所の一番の見どころは魚道ではありません。魚道に向かって地下へ降りていく螺旋階段がクライマックスです。この螺旋階段、上から見ても下から見てもとにかくカッコイイ!奥多摩で最もフォトジェニックな光景と言っても過言ではないでしょう。

魚道の見学を終えて順路を進むと、ダム堤体の目の前に吐き出されます。小さいながらもカッコイイ白丸ダム、たっぷり見ていってください。

だしまき卵専門店「卵道」の威力

白丸ダムを後にしたら、一路古里駅を目指します。古里駅近くの線路沿いに、だしまき卵専門店「卵道(ランウェイ)」があります。

これは基本のだしまき定食。他に、白だしまき定食と烏骨鶏だしまき定食がある。

皆さん、まずは想像してください。このお店のメニューは、だしまき定食、それだけです。卵の種類が3種類あって、したがって定食も3種類、それだけ。だしまき定食ってことは、卵がメインです。いやいや、卵に主役が張れるのかよ…!?

そんな疑問を抱く人もいるでしょうが、自信を持って言います。卵道のだしまき卵はメチャメチャうまい!ふわっふわで、とろっとろ。絶対満足できるやつ。だしまき卵に興味がない人も、絶対試してみるべきです!絶対!

渋スポットを辿っているこのプランですが、卵道は実は全く渋系じゃないです。ちなみに充電可能なお店なので、食事前に申し出て、忘れず充電しておきましょう。

第三の渋スポット 雲仙橋

さて、ランチを終えたら、渋スポット巡りに戻りましょう。

第三の渋スポットは雲仙橋です。雲仙橋は、鳩ノ巣渓谷にかかる道幅2メートル程度の小さな橋です。トレッキングコースにある鳩ノ巣小橋という吊り橋とは違い、車でも通ることができるちゃんとした(?)道路です。かつては吊り橋だったらしく、ケーブルを張るための塔が残っているのを見ることができます。

雲仙橋を渡るために、卵道からの帰り道では少し遠回りをします。将門の交差点を左折して多摩川南岸道路に入り、ふたつ目の分岐を右に入ります。鳩ノ巣大橋を越えて坂を上り、一時停止を右に曲がると、間もなく雲仙橋が見えてきます。雲仙橋を越えるとすぐに青梅街道に出ますので、そこから元のルートに戻ってください。

最後の渋スポット 鳩ノ巣の廃旅館

この撮影ポイントの背後には巨岩があり、その上には水神様という小さなお社があります。水神様はパワーをビンビン感じます。

渋かったこの旅も、いよいよ最後の渋スポットです。ここに来るためには、鳩ノ巣駅裏にある観光駐車場か、はとのす荘というホテル付近の路肩にバイクを停めるとよいでしょう。はとのす荘そばにある木古里というカフェの脇に下り階段があり、そこから廃旅館スポットに到達可能です。

この場所には数件の廃旅館がひしめいていて、情緒と言うかなんと言うか、なんとも言えない雰囲気を醸しています。夜来たら絶対怖いと思います。廃墟マニア垂涎のうら寂しい佇まいを心行くまで楽しみましょう。

尚、鳩ノ巣渓谷はとってもきれいな場所なので、廃墟の後でお口直しをするのも悪くないですね。その場合は一度木古里まで戻り、はとのす荘駐車場の奥から階段を降りてください。その先には鳩ノ巣小橋があり、心が洗われるような渓谷美に出会えることでしょう。

昔の造作物とパワースポットを巡る旅

最後に奥多摩らしい観光をしたところで、今回の旅は終了となります。白丸にある四季の家でピクルス買っておみやげにするといいと思います。

このプランではかつての交通の要衝や、一昔前の奥多摩の賑わいように思いを馳せることができるでしょう。さりげなく巡る二つの(マイナーな)パワースポットも、地味におススメしておきます。地味ですが。

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