グツグツ煮えたぎる鍋焼きうどんを目指せ

奥多摩湖(寒)→島勝(鍋焼きうどん)→山の休憩所かゑる(おしるこ)→温泉

寒い!冬は寒い!まして奥多摩の冬は嫌んなるくらいに寒い!あんまり冬が寒いので、どなた様も家から一歩も出たくないことでしょう。しかし、出掛けて欲しいのです。寒いお外へ飛び出して欲しいのです。寒い寒~い奥多摩へ、足を運んで欲しいのです。

冬の奥多摩には魅力がたくさんあります。美しくてどこか儚い、他の季節とは違った景色が見られます。空気が澄んでいて、空の色もキレイです。写真もキレイに撮れます。一年の中で一番美しい季節、それが冬なのです!

今回ご紹介するルートでは、冬の奥多摩の風景を楽しみつつ、鍋焼きうどんと温泉でほっかほかの幸せを味わいたいと思います。ほっかほかの幸せを倍増させるために、たっぷり寒い思いもします。

それでは、寒くて暖かい、冬の奥多摩へレッツゴー!

寒い寒い水辺で過ごそう!心も体もチルアウト!

前半戦はとことん寒さを味わいましょう。寒くて寒くて仕方のない水辺へと、敢えて向かいます。

ちなみにですけど、E2ringでは無料オプションでワークマンのイージスをお貸ししています。E2ringの冬装備についてはこちらをご覧ください「奥多摩VSワークマン 凍え死ぬまで戦え!」

奥多摩駅のエリアを西へ向かって出発したら、桧村橋のたもとからむかし道へと入ります。山谷を貫く現青梅街道と違い、むかし道はひたすら多摩川沿いを走ります。古い神社や道祖神、吊り橋などの見どころも多く、楽しい道です。

不動の上滝。水は澄み切ってとてもキレイ

むかし道へ入ってすぐ、不動の上滝があります。多摩川へ注ぐ沢へと落ちる小さな滝ですが、水がきれいで風情があります。すぐ目の前まで行くことができますので、たっぷり寒い思いをしてください。

むかし道の数々の見どころを堪能しつつ進むと、やがて小河内ダムに到着します。奥多摩湖は小河内ダムによって多摩川を堰き止めて造られた人造湖です。周辺の山々が水面に映り込み、風の無い日には特に美しい風景を見せてくれます。5連の余水吐水門や堤体、展望塔なども見応えがあります。水辺や堤体を散策して、のんびり過ごしましょう。

遮るものがないので寒いでしょう

小河内ダムを出発しても湖畔の道はまだまだ続きます。奥多摩湖の絶景を心に焼き付けながら更に西進。東京都最西端の食堂「島勝」を目指してひた走ります。

最後の仕上げにもうひと寒。奥多摩湖を歩いて渡ろう!

島勝があるのは、山梨県との都県境ギリギリ限界、留浦という地域です。奥多摩湖は山梨県にも跨っているのですが、留浦までくると多少細っていて、ダムの周辺とは違った趣があります。

島勝の目の前には公共の駐車場があるのですが、ここの観光トイレの脇には、湖畔へ下る階段があります。この場所には特に何も書かれていないのですが、実は留浦浮橋という湖面に浮かべられた橋があるのです。

ゆらゆら揺れて楽しいのです

まるで水の上を歩いているかのような感覚が味わえるこの橋からは、奥多摩湖の奥のうらびれた風景を存分に堪能できます。お食事の前に是非とも渡ってみてください。遮るものの無い湖の真ん中で風に吹かれ、美しい光景に心打たれながらも、体が芯まで冷えることうけ合い。これで鍋焼きうどんが尚更恋しくなるって寸法です。

ちなみに奥多摩湖の中程に突き出した小河内神社のそばには、もう一つの浮橋である麦山浮橋があります。どちらも、ダム湖への注水によって分断された両岸地域を結ぶために作られた生活路だったそうです。かつては浮き材としてドラム缶が用いられていたため、今でもドラム缶橋と呼ばれています。小河内ダムの堤体上を渡った先にある園地には、撤去されたドラム缶橋の一部が展示されています。

さて、存分に寒い思いをして、キレイな景色もたくさん見たところで、いよいよ島勝へ入店です。

熱いぜ熱いぜ熱くて死ぬぜ!噂の「島勝」で鍋焼きうどん

島勝店内は、テーブルが4つのすっきりした雰囲気。定食屋さんって感じの内装です。カウンター周りや壁には、観光パンフレットや観光ポスターが並び、周辺の情報をバッチリげっとできます。また、話好きのご主人に訊ねれば奥多摩の事をドンドン教えてくれますよ。

壁に貼られたメニュー。赤しそジュースとかも、気になる

メニューを見ると、カツ丼やら、とろろめし定食やら、気になるものが盛りだくさんです。定食には小鉢がこれでもかとたくさんついてきて、そういうちょっとした煮物とかの料理が全部うまい。手作りコンニャクも絶対に食べた方がいいおススメの逸品です。

しかし!

しかしながら今回は、違うのですから。そういうんじゃあないのですから。今回の目的はあくまでも鍋焼きうどん。鍋の焼きの、うどんなのですから。

本当は色々食べていただきたいのですが、ここはひとつ、グッとこらえて、何も考えずに鍋焼きうどんをオーダーしてください。鍋焼きうどんはあったまります。鍋焼きうどんはおいしいです。そして鍋焼きうどんは、冬季限定なのです。今しか食べられないのです。カツ丼やとろろめしは、また今度来た時に食べたらいいじゃないですか。

注文から程なくして現れる土鍋に入ったうどんは、音を立てて煮立っています。箸を差し込むと視界を覆うほどにもうもうと湯気が立ち上り、口に入れることをためらう程の熱気を放つのです。

鍋焼きうどんは12月から~3月の限定メニュー!

そんなアッツアツのうどんを取り皿にとり、フーフー息を吹きかけて、思い切って吸引。お出汁をたっぷり吸いこんだうどんはふっくら柔らかめでやさしい味が広がります。一緒に煮込まれている具材は、エビ天、卵、椎茸、エノキ、春菊など。エビ天は、プリっとしたエビを包む厚めの衣が時間とともにお出汁を吸いこみ、なんていうかもう、お母さん、衣おかわり!

ちなみに鍋焼きうどんセットを頼めば、小ごはん・手作りコンニャク・小鉢が付いてきます。さあ今こそ、グッツグツに煮えたぎる鍋焼うどんの世界へダイブ!

おしるこ、コタツ、ネコ。湖畔の優しい世界

鍋焼きうどんの感動冷めやらぬうち、そして体も冷えないうちに、食後のデザートを頂くために別のお店へ移動します。島勝から更に西進すること約1キロ。東京都と山梨県の境界線を横断すると程なくして「山の休憩所かゑる」が見えてきます。

鴨沢登山口の近くなのです

山の休憩所かゑるは、ハンドドリップコーヒーとおしるこのお店。登山の人も利用できるように朝早くから開けているお店で、他に厚焼きトーストなどの軽食もあります。

お店は古民家の一部を使っていてダルマストーブのある土間とコタツのある座敷に分かれています。まるで田舎の親戚の家みたいな空間。しかもそこには4人の猫さん達が暮らしていて、ぼんやり座ってるだけでも大変幸せ。いつまでも帰りたくなくなってしまう素敵なお店です。

寒い時期には猫さんたちも寒いため、コタツの中やストーブのそばに集まってきます。自然、ふれあいチャンスが多くなります。夏場はそれほど集まっては来ないそうなので、これぞまさしく冬ならではのお楽しみと言えましょう。更にタイミングが良いとちゅーる献上の機会まで頂けるかも知れません。

そうやってコタツでぬくぬくしている間におしるこが運ばれてきます。かゑるさんのおしるこは小豆たっぷり。地方によってはぜんざいって呼ぶかも知れない感じの、食べ応えがあるお汁粉です。甘さは控えめで、どんどん食べられます。四角い焼餅が三つも入ってボリューム感もあります。

ネコに夢中になると冷めちゃうよ

おしるこは、たんぱく質と糖分とろみ成分を含んでいることにより、体がとっても温まるそうです。おしるこ、コタツ、ネコの三重奏!ぬくいことこの上なし!

古生層から湧き出る源泉100%の温泉。もえぎの湯

さあ、鍋焼きうどんとおしるこで(とコタツとネコで)温まったところで、奥多摩駅方面へと戻りましょう。帰り道はちょっと寒いでしょうが、安心してください。無事に帰還を果たした暁には、人類の発見したぬくまりの極みたる温泉が待っています!

目指すのは、奥多摩駅から徒歩5分の渓谷沿いにある「奥多摩温泉もえぎの湯」。古生層から湧き出る奥多摩温泉を源泉とする日帰り温泉施設です。E2ringからも徒歩5分程なので電動バイクは先に返却してしまってもいいかも知れません。

ちなみに、もえぎの湯は休日になると大変込み合いますので、その場合は周辺にあるお宿の日帰り入浴を利用するとよいでしょう。もえぎの湯から一番近いのは「玉翠荘」、E2ringの最寄りだと「三河屋旅館」があります。いずれも多摩川沿いに建ち、渓谷の風景を眺められる素敵なお風呂です。

奥多摩の温泉について詳しくはこちらの記事をご覧ください「東京で一番寒い町。冬でも奥多摩、冬こそ奥多摩」

もえぎの湯は内湯と露天が一つずつのシンプルなお風呂で湯量たっぷりの源泉100%。露天風呂からは多摩川の清流がギリギリ見えませんけど音が聞こえます。体の芯まで、たっぷり温まりましょう。

寒くて暖かい奥多摩の旅

今回は、奥多摩の寒さを愉しむ旅でした。寒さの先にある暖かさを目指してるので暖かさを愉しむ旅だと言えなくもなかったけれど、寒い冬ならではの愉しみ方ができると思います。

冬の峰谷橋 写真:オクタマニア

冬になると、風景が変わります。落葉が進むので、木々の樹形が露わになり、他の季節では味わえない風情が出てきます。木立に隠されて見えなかった場所も、見えるようになります。渓谷の岩々や、奥多摩の多様な橋などです。気温が低い方が空気が澄んでいますから、景色は全般に美しくなります。全ての季節の中で、冬が実は最も美しいのです。

そんな最高の季節をお家で過ごしたらもったいない!時々でいいので、思い切ってお外へ繰り出してみてください。

さて、温泉で温まった体、お家に帰るまでに冷えてしまっては台無しです。帰り際、奥多摩駅前にあるBEERCaféバテレでおいしいクラフトビールなどいかがでしょうか。

フードは想定外のボリューム感なので少しずつ頼みましょう

色んな種類の、ここでしか飲めないビールを味わってから、暖かくしてお帰りください。

島勝

東京都西多摩郡奥多摩町留浦617
0428-86-2038

営業時間:11:00~17:00
定休日:木曜・第一水曜

山の休憩所かゑる

山梨県北都留郡 丹波山村4877-8
0428-85-8505

営業時間:7:00~18:00
定休日:火曜

奥多摩温泉もえぎの湯

東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
0428-82-7770
営業時間:10:00~19:00
受付終了:18:00
定休日:月曜日
※月曜日が祝日の場合は翌日

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