みなさんこんにちは。奥多摩を巡るための電動バイクレンタルショップE2ringです。
さて今回は、奥多摩に初めて来た~という方へうってつけのオススメ観光ルートをご紹介したいと思います。ところどころバリエーションルートも挟んでいきますので、初奥多摩観光の参考にしてください。
なお、このルートはE2ringの電動バイクを使うことを前提としています。徒歩だと片道4時間くらいかかるのでご注意下さい。時間があるなら徒歩でも楽しいです。帰りはバスという手もありますし。
奥多摩駅近くにある(憎き商売敵たる)レンタサイクル店TREKKLINGさんの電動アシスト自転車でも楽しめると思います。
ルートのあらまし
初めに、ルートの全体像を示します。後の項で細かくやっていきますので、興味のある方は最後までお付き合いください。
スタート地点はE2ring、奥多摩駅から徒歩4分の場所です。なお、グーグルマップでは一部表示されていない部分がありますので、上の表示はややインチキですが許してください。
ルート概要
E2ring → (青梅街道)桧村橋BS → むかし道 → 中山BS(青梅街道) → 小河内ダム・奥多摩湖
所要時間 往復で約3時間(寄り道含む)
移動距離 往復で約15km
奥多摩駅近くのE2ringを出発したら、桧村橋バス停付近からむかし道に入ります。むかし道の旧所名跡を堪能しつつ進み、中山バス停付近で青梅街道に復帰。奥多摩湖へ到達する、というルートです。
青梅街道の旧道、むかし道ってなぁに?
奥多摩湖までは、「むかし道」を通ります。むかし道というのは、青梅街道(R411)と並行して走る、青梅街道の旧道です。奥多摩駅のある氷川から小河内ダムまでの区間を、おおむね多摩川に沿って進んでいます。
※一部区間をのぞき、グーグルマップでも表示されています。
開通時期は定かではないですが、江戸時代には甲州へ向かう路の一つとして使われていたそうですから、歴史はかなり古いようです。その頃はもちろん自動車が存在しませんから、登山道か、せいぜい馬がやっと通れる程度の道であったろうと想像されます。
その頃から、多くの旅人たちの往来があったのでしょう。あちらこちらに道祖神や観音様が祀られています。
明治になると道路は改修され、現在のような道幅(車一台がどうにか通れる)になります。青梅街道(R411)が出来たのは昭和20年代のこと。一部は、小河内ダム建設の資材運搬や、竣工後の観光地化を見越してのものでした。
戦前まで使われていた重要な交通路だったむかし道。その名残を辿りながら、歴史ロマンに触れることができます。谷に沿って進む道は緑も多く、清々しい事この上なくってもうサイコー。
むかし道の入口はE2ringのお店のすぐそこなのですが、始まりから2km弱ほどの区間はバイクで入ることが出来ません。また、奥多摩湖側も西久保の切り返しから青目立不動尊の区間がバイク通行不可です。今回のルートでは、これらの区間を避けて通ります。
むかし道(前半)
むかし道のいりぐち
E2ringを出発したら、まずは奥多摩湖のある西の方向を目指します。JR青梅線は奥多摩駅が終点なので、この先には電車はありません。東京の奥の奥へ向かっていきます。
むかし道を使うのですが、前述の通り入口から2km弱の区間はバイクで通行できません。よって青梅街道を走ることにします。
隠れた名瀑。不動の上滝
下り坂の先には、小さな橋があります。1985年架橋の小中沢橋です。その名の通り、小中沢という沢をまたいでいるのですが、この沢にあるのが、不動の上滝です。
不動の上滝は落差10m程で、入り組んだ谷間に注ぐ、美しい滝です。
※注)一部には不動の上滝を落差30mとする情報もあり、ひょっとしたら、今説明している滝は不動の下滝で、その直上に上滝があるかも知れません。滝まで近づく道がないため未確認です。
不動の上滝の行き方は以下の通りです。
小中沢橋の前には観光トイレがありますので、ここにバイクを停めます。なお、トイレの前にある平坦地は個人の所有地となりますので、駐車しないようにして下さい。もちろんこの土地の中でお弁当とかもNGです。
場所がら、さっと通り抜けるだけなら許してもらえると思いますので、目の前の沢まで降ります。道が付いている場所を探して降りてください。
澤に降りたら、沢沿いを登っていきます。多分、150mくらいは登ると思います。なお、この際に渡河が発生しますので、濡れてもいい履物が必要です。整備されてない場所なのでビーチサンダルだと危険です。
しばらく進むと、前方に不動の上滝が見えます。小さな淵に阻まれて進むことができなくなるので、やや遠目から眺めることになります。
足元には清廉極まりない水が流れ、滝の音、涼風、鳥の声、最高に清々しいひと時を過ごせます。
わさび田もあるよ。境の清泉

ご神体は大岩。白髭神社

謎の穴。弁慶の腕抜き岩
次のポイントは弁慶の腕抜き岩です。白髭神社を出発してすぐ。谷側に高さ2m程の岩があります。岩には、人の腕が入るくらいの穴が開いていて、弁慶が打ち抜いたものと言われています。
正直、何回通ってもうっかり通り過ぎてしまう地味スポットなんですが、結局どうやって開いた穴なのか分からないので、じっくり見たらそれなりに楽しいかも知れません。
壁に耳あり。耳神様
弁慶の腕抜き岩からちょっと先、今度は山側に、耳神様というのがあります。岩壁に、人の耳のような形の穴が開いていて、昔の人たちは耳痛などの時にここへ来てお祈りをしたそうです。その際には自然に穴の開いた小石を供えていたとか。
でもさ、自然に穴の開いた小石なんて見たことないもんね。見つけられなかったら、耳痛は諦めるしかないのですかね。
紅葉スポット。いろは楓の巨樹
耳神様を過ぎると道はアスファルトに戻ります。すぐ左手に、いろは楓の巨樹が現れます。秋になると見事な紅葉を見せてくれる三本の楓は樹齢200年ほど。
ただ、正直、ガードレールとカーブミラーが視界を遮っているので、どこまで風情を感じられるかは人それぞれなのかな~と思います。
さて、ここまででむかし道前半は終わりです。いろは楓のそばからは青梅街道へ接続する道もあり、国道への復帰も可能です。帰りのために風景を覚えておいてもいいかも知れません。
また、青梅街道越しに上を見ると、旧小河内線(水根貨物線)の白髭橋梁が見えます。かなり高さがあり、当時、かなり無茶をして鉄道を通したであろうことがうかがえます。
むかし道(後半)
ここからはむかし道の後半戦です。むかし道は現役国道と違い、全般に舗装が荒れています。また、落ち葉が多く、日陰になって湿っている場所も多いので、あまりスピードを出さず、のんびり走りましょう。そよ風くらいが丁度いい!
惣岳の不動尊
いろは楓を越えて500mほどゆくと、惣岳の不動尊です。道の山側に鳥居と石像が現れます。明治時代に成田不動尊を勧請、現在の本殿は昭和10年に再建されたものだそうです。
このすぐそばには観光トイレがあります。奥多摩は日本一トイレのキレイなまちを標榜していますので、このトイレにも是非立ち寄っていただきたいです。こんなところにあるトイレがこんなにキレイなのかよって驚くと思います。
厳道(がんどう)の馬頭様
観光トイレを過ぎたあたりからは惣岳渓谷と呼ばれる場所に差し掛かってきます。このあたりの地形は特に険しく、かつては道幅ももっともっと狭かったわけで、多くの馬が谷底へ転落したそうです。
命を落とした馬たちの供養のために、馬頭様が置かれています。
場所はしたくら吊り橋の手前あたりなのですが、法面を覆う落石防止フェンスの内側にあるので、見逃しやすいかも知れません。
渡っていいのはひとりだけ!しだくら橋
さてさて、ここまでマイナースポットばかりが続いたわけですが、ようやく、誰の目にも分かりやすい観光っぽいスポットのお出ましです。
しだくら橋は惣岳渓谷をまたぐ、1957年架橋の吊橋です。この橋はむかし道から逸れて対岸へ向かいますが、対岸には道はなく、恐らく林業などの作業用に整備されたものだと思われます。
何もないんですが、橋上から景色を眺めたり、渡って戻ってくるだけでも大変楽しめます。けっこう揺れるので、スリルもあります。眼下には岩だらけの渓谷が見え、秋になると紅葉もキレイです。
老朽化のため、一度に渡っていい人数には制限がかかっていて、初めは「5人以上で渡らない」だったのが書き直されて「3人以上で…」になり、今は「2人以上で渡らない」になっています。2人以上には2人も含まれるので、渡っていい人数は1人だけです。
見方を変えると、「一人も渡ってはいけない」の一歩手前なわけです。怖いですね、恐ろしいですね。
高難度ミッション。縁結び地蔵尊
しだくら橋の先の右カーブを終えると、縁結び地蔵があります。お地蔵様自体は崖上にある小さなものなので見逃しがちですが、看板も立っているので、どうにか見つけてください。
このお地蔵さまでは、名前の通り縁結びを祈願していたそうなんですが、その際、二股の大根を供えて祈るんだそうで、二股の大根はなかなか手に入らないですから、これは難易度高そうです。前出の耳神様にお供えする穴の開いた小石とどっちが難しいでしょう。奥多摩暮らしは甘くないね!
廃墟マニア垂涎。奥多摩寮廃屋
むかし道を更に進むと、谷側にいい感じの廃屋が見えてきます。廃墟マニアの間では割と有名らしい、奥多摩寮です。
全体的には古い日本家屋ですが、玄関ポーチの辺りだけが洋風…というかドラキュラの城みたいな装飾になっている面白い建物です。入口には札が架けられ、「奥多摩寮」と書かれています。なんの寮なのか、宿の屋号だったのか、詳細は不明です。
内部は老朽化し危険ですし、もちもん私有地ですので、決して立ち入らず、外観だけを愉しんでください。
お馬さんも一休み。馬の水飲み場
続きましては、馬の水飲み場の登場です。
この近くにはかつて三軒の茶屋があったそうでして、馬をここにつなぎ、人は茶屋で一休みしたらしいです。
今はコンクリート製の水槽のようなものが遺されています。
カンガルーのにく。茶屋榊
200mほど先に、茶屋榊があります。現在むかし道で営業している唯一のお店ですが、古くからある店ではなく、近年新規に開いたお店です。
一見すると普通の民家なので、見落とさないためには注意が必要です。なお、営業は土日だけなので、平日通るともう完全に民家です。
茶屋榊で何と言っても気になるのはカンガルーのにくを使ったルーミートバーガー。奥多摩とカンガルーには何の関係もございませんが、珍しいので食べに行く価値はあると思います。
他には、辛さ調整無限段のカレーもあります。
耳だけじゃない!虫歯地蔵
茶屋榊の道を挟んだ向かいには虫歯地蔵が佇みます。
昔は歯医者がいませんでしたから、歯痛の際にはここへ来てお祈りをしたそうです。ちなみに気になるお供え物は炒った大豆だそうで、これは非常に実現性がありますね。ああよかった。
第二の吊橋。道所橋
しばらく走ると、二つ目の吊橋が現れます。
制限人数とか、まぁ大体しだくら橋と同じ感じです。こっちの方が更にうらびれた雰囲気です。
戦前のままの姿!中山橋
堂所橋を離れて1km弱。左の景色が急激に開け、眺望のある場所にベンチが設置されています。
ベンチを過ぎるとヘアピンカーブ。小河内ダム堤体直下に位置する多摩川第一発電所へ通じるゲートを横目に進むと、むかし道は登山道へと入っていきます。
登山道へはバイクでは進入できませんので、そのまま見送り、アスファルト舗装の道を直進してください。
すぐにトンネルが見えてきますが、それを抜けると中山橋です。
中山橋は1938年架橋の上路式鋼ブレースドスパンドレルアーチ橋です。小河内ダム建造の工事用道路として作られましたが、ダム竣工後は発電所以外の交通がほぼないためか、後年の架け替えを免れ、当時のままの姿で現存しています。
橋上からは地味に見えますが、横に回ってみると華奢な部材で造られた美しいアーチを目にすることができます。
土木学会による、日本の近代土木遺産に指定されているそうです。
さよならむかし道。小河内ダム展望
中山橋を渡ったら、すぐに左に曲がります。坂道をぎゅーんと上り詰めると青梅街道に出ます。むかし道とはこれでお別れ。青梅街道を左折してトンネルを抜けると奥多摩湖まであと少しです。
この階段は途中で立ち入り禁止になっていますが(水根貨物線は現在は奥多摩工業所有の私有地であるため)、その直前までは入れます。ここから、旧小河内線の遺構である第二桃ヶ沢隧道と中山隧道、土手上の軌道が見られます。
ちなみに、水根貨物線は厳密には廃線ではなく、(再開見込みのない)休止線だそうです。
トンネルを過ぎると左手に展望スペースがあり、遂にダムが見えます。ここから見えるのは小河内ダムの余水吐きで、貯水量調節のために放流するときにはここから水が流されます。大雨の前後、タイミングが良ければ迫力ある放流が見られるかも知れません。五連の水門もここから見えます。
この展望場の向かいには旧小河内線の遺構のひとつ、第一水根橋梁があります。更に、展望場を出発すると間もなく、上り坂の途中で第二水根橋梁のガードをくぐります。見上げると水根隧道の西口も見えます。第二水根橋梁の先が水根駅跡地ですが、今は何もない空き地です。
この先を左折すると、いよいよ小河内ダムに到着となります。

しかし、この場所は小河内ダム近辺を一望できる素晴らしい展望スポットで、景色を見るだけのためにでも、訪れる価値はあります。青目立不動尊よりやや上まで登ると、息を飲むような景色に出会えると思います。
なお、急な上り坂になりますのでE2ringの電動バイクは嘘みたいに失速します。バッテリーの消耗も激しいので、注意が必要です。
奥多摩湖(小河内ダム)
奥多摩湖は、けっこう大きいです。一般的に奥多摩湖行こうって言ったときは小河内ダムの事を言ってると思いますが、小河内ダムから上流へ、5~6kmほど広がっています。湛水面積でいうと全国37位だそうですが、全国のダムの数は3000個ほどらしいので、かなり広い方ってことでしょう。
なんにせよそういう事じゃなくて、小河内ダムを過ぎてからも、奥多摩湖畔の道は延々続くということです。今回のルートは奥多摩初めての人むけなので、最終目的地は小河内ダムと定めました。
ちなみに、奥多摩湖の正式名称は小河内貯水池といいます。
まずはぼんやり。奥多摩湖畔
奥多摩湖にたどり着いたら、まずはその辺をブラブラして湖をながめるのがいいと思います。山に囲まれて空が狭いのが山間の町の欠点ですが、奥多摩湖の空は広い。開放的で、風が抜けて、大変心地ようございます。
そして元気が余っているならば、是非とも駐車場の奥にある見晴らしの丘へ行ってみて欲しいものです。いつかの台風の影響で半分くらいは入れなくなっていますが、八方岩展望台辺りまでは入れると思いますので、頑張って登りましょう(バイクでは入れません)。下から見るとちょっとの高低差なのですが、登ってみると案外高く、湖の見え方がまるで違います。
湖畔でお湯を沸かしてコーヒーを淹れる、なんていうのはどうでしょうか。宣伝ですけど(この記事自体も宣伝ですけど)、E2ringではアウトドア用のシングルバーナーもレンタルしてます。ケトルとカップもセットになってるので、湖を見ながらコーヒーを飲むのがおススメです。
奥多摩駅二階のポートおくたま内にあるガタコーヒーでは、自家焙煎のおいしいコーヒーを販売しています。ドリップバッグもありますので、これを持って、なおかつ、前述の境の清泉で湧水を汲んで持ってきたりしたら奥多摩コーヒーの完成ですよ!

小河内の歴史を知ろう。水と緑のふれあい館
湖畔をブラブラしていると…というか、この場所についた瞬間から、気になる建物が目に入ります。
小河内ダムに隣接する、水と緑のふれあい館です。
ふれあい館の中には、主にダムの働きなどの展示がされていて、社会科見学的なムードです。また、一階の一部は郷土資料館になっていて、奥多摩で出土した土器や、古い書簡、古民具などが展示されています。
別のフロアには小河内ダム建設工事の展示もあり、ダムや、ダムに沈んだ小河内村について知ることができるのです。
※小河内ダムにまつわる歴史についてはこちらの記事に詳細があります。
外に出ればダムが見れるのですが、その前に是非ともふれあい館の展示を見ていただきたい。歴史や地形を知ってからダムを見た方が断然楽しいからです。
ふれあい館最上階にはレストランがあり、タイミング次第ではここで昼食にしてもいいでしょう。奥多摩っぽいメニューが一通りそろっています。
巨大建築を堪能。小河内ダム
ふれあい館でのお勉強が完了したならば、いよいよダムを見に行ってよいです。
ダムサイト到着前に展望場から眺めた余水吐水門の上を渡り、その先にあるダム堤体へ向かいましょう。
小河内ダム諸元
着工:1938年(昭和13年)
竣工:1957年(昭和32年)
位置:東京都西多摩郡奥多摩町原5番地
標高:530m(堤頂の道路部)
形式:非越流型直線重力式コンクリートダム
高さ:149m
長さ:353m
コンクリートの体積:1,676k㎥
流域面積:262.9k㎡
有効水深:101.5m
満水面積:4.25k㎡
満水周長:45.37km
有効貯水量:185,400k㎥
ダム堤体から右手を見ると奥多摩湖、左手は堤体の急斜面と、眼下に東京都交通局の多摩川第一発電所が望めます。堤体の高さは目がくらむほどで、逆側、湖の深さもほぼ同程度と想像すると恐ろしくもあり、湖の見え方がガラリと変わります。
堤体の中程には展望塔があり、更に高い目線からダムの全貌を見ることが出来ます。また、小河内ダムのジオラマも設置され、これは水面下の地形まで作り込まれているので、湛水前の谷の様子も想像できるでしょう。
太平洋戦争を挟んだ時期に、こんな巨大な建造物をよく作ったな、とか、色々想像しながら見るのが、小河内ダムを愉しむコツです。

麦山浮橋という、湖面に浮かべられている橋です。奥多摩湖湛水によって分断された南北地域を結ぶために作られたもので、主に林業や農業の作業用に使われていたようです。
ゆらゆら揺れる橋上では、まるで水面を歩いているかのような感覚を味わえ、湖の真ん中から眺める風景は格別です。桜の時期や紅葉の時期にもおススメです。行き方:小河内ダムの駐車場から西へ向かいます。距離は5kmほど。時間にして(バイクだと)10分程度でしょうか。まぁまぁ遠いですが、湖畔の景色を眺めていればすぐだと思います。ちなみに徒歩だと1時間かかります。
観光トイレのある信号を過ぎ、峰谷橋という赤いアーチ橋を渡ります(この橋もカッコイイ橋なので、足を止めて見ていただきたいです)。橋の直後のトンネルを抜けると、すぐ左手に脇道があり、そこを曲がれば麦山浮橋です。
なお、小河内ダムから往復10km程度ありますので、バイクの電池残量にはご注意ください。
帰り道
小河内ダムを堪能いたしましたら、颯爽と帰路につきましょう。帰りは青梅街道を使うとキレイな舗装路のありがたみがわかりますのでお勧めです。ただし、急な下り坂で危険な箇所もありますので注意が必要です。
二輪車に乗り慣れていない方はむかし道をご利用下さい。
特に気を付けていただきたい箇所は、白髭トンネルです。このトンネル、急な下り坂で道幅は狭く、出口付近には速度抑制用の段差舗装が施されています。そこで散々揺さぶられた挙句、トンネルを抜けた瞬間に右カーブ。そして登りに転じつつ橋に突入し、金属製の伸縮装置を踏まされます。完全なトラップですね。
ですので、白髭トンネル直前(もしくは往路と同じく中山バス停)からむかし道に入ることを推奨いたします。
青梅街道、小河内ダム~氷川間のトンネルのいくつかは小河内ダム建設工事に先立って通されたもので、手掘りのトンネルとなっています(壁面はコンクリートで補強されています)。独特の、平坦でない壁面は非常に味があって、一見の価値ありです。
スピード超過に気を付けつつE2ringまでお戻りいただくと、今回の冒険は終了となります。だいたい3時間程度の行程となるはずです。距離と速度から考えるとおかしいんですけども。
なんとなく、奥多摩を巡る様子が想像できたでしょうか?機会がありましたら是非とも実際に足を運んでいただきたいと思います。それではお待ちしておりま~す!